知ろう・学ぼう 高潮防災

避難の基礎知識

高潮からご自身やご家族の命を守るためには、適切なタイミングに迅速な避難行動を取って頂くことが重要です。
このページでは、災害時に迅速な避難行動を取るための日頃の備えや避難行動を取る際の注意事項など、避難に関する基礎知識をご紹介します。

日頃の備えを大切に

危ない場所を確認しよう
東京都では、想定し得る最大規模の高潮が発生した場合の浸水範囲や浸水深、浸水が継続する時間等を示す、高潮浸水想定区域図を作成しています。
また、浸水深や浸水が継続する時間などを地図や住所から簡単に調べることができる、「高潮リスク検索サービス」を公開しています。
このサービスなどから、ご自宅等の「高潮リスク」を事前に確認しておきましょう。
避難場所・避難経路を確認しよう
区では、高潮浸水想定区域図を基に、ハザードマップを作成しており、マップには避難場所や避難経路などが示されています。お住いの区のハザードマップを確認し、最寄りの避難場所や避難場所までの経路などを確認しておきましょう。なお、避難場所は、高潮や津波、洪水など想定される災害毎に設定されている場合もありますので、それぞれの避難場所を確認して下さい。

防災情報の集め方

高潮からいのちを守るためには、まず正しい情報を収集し、危険が迫る前の適切なタイミングに安全な場所へ避難することが重要です。
情報収集はやテレビやラジオ、スマートフォンなどから、信頼できる機関(お住まいの区や東京都、国道交通省、気象庁など)が発表する情報を確認しましょう。
近年ではスマートフォンで情報収集を行うことが増えてきました。スマートフォンをできるだけ長く使用できるように、携帯型充電電池(モバイルバッテリー)を日常から常備しましょう。

いつ避難すればよい?

自治体の避難情報
区が発表する「高齢者等避難」や「避難指示」が出たら、速やかに最寄りの避難場所へ避難しましょう。
ただし、身近に危険が迫った場合は、避難情報を待たず、ただちに安全な場所に避難しましょう。
暴風警報
台風等の接近時には潮位の上昇よりも先に暴風が吹き始め、屋外への立ち退き避難が困難となる場合もあります。このため、暴風警報が発表された時点で、避難に向けて動き出すことも重要です。なお、暴風警報は、暴風が吹き始める3~6時間前に、暴風が予想される期間を明示して発表されます。

避難する際の注意事項

避難の準備
区が発表する避難情報に注意!
避難場所や避難経路をハザードマップで確認!
避難場所は、高潮災害に対応している避難所を選びましょう
避難するときの持ち物を確認!
避難時に気を付けること
暴風雨が激しくなる前に避難しましょう
避難情報を確認したら、落ち着いて避難しましょう
夜間の避難は周りの状況が分かりづらく、大変危険です。避難は可能な限り明るいうちに行いましょう。
要支援者を除く一般の方々は、自動車による避難は控えましょう。また、公共交通機関を用いる場合は、計画運休情報に注意し、公共交通機関が止まる前に、避難しましょう。
暴風雨や雨が激しいときは
傘をさしての避難は、傘が壊れたり飛ばされたりする恐れがあり危険です。傘は持たず、レインコート等を着用し、動きやすい格好で避難しましょう。
すでに道路が冠水し、足元の危険が分かりにくい場合は、無理をせず足元を確認しながら避難しましょう。
逃げ遅れた場合は
万が一、逃げ遅れた場合は、ご自宅か最寄りの公共施設のなるべく高い場所へ避難しましょう。
また、台風の暴風雨等で外出ができない場合やお住いの場所がすでに浸水している場合、夜間で外出に危険が伴うような場合などは、無理に避難場所まで移動せず、ご自宅や最寄りの公共施設のなるべく高い場所へ避難(垂直避難)しましょう。

避難した後の注意事項

避難指示の解除まで
東京湾の地形の特徴や風の影響で、台風が通過し天候が回復しても、高潮の第二波、第三波が来ることがあります。区からの避難指示が解除されるまでは、避難場所からご自宅へ帰らず、また、海や川に近づかないでください。
避難生活が長引く場合も
浸水によりライフライン(電気、ガス、水道、通信)が被害を受ける可能性があり、場所によっては浸水が長期間(1週間以上)にわたり継続するため、ライフラインがすぐに復旧せず、長期間にわたり電気やガス、水道が使用できないことも想定されます。
浸水が長期化する地域では、マンション等の高層階にお住いで直接浸水の被害がない場合でも、その場所で生活を続けることが困難となる場合もあります。このため、非常用持ち出し品は、日ごろから十分な量を準備しておきましょう。